物販アフィリエイトで扱う商品は自分で体験せねばならないのか
モノを扱うアフィリエイトをする上で説得力などを付ける為に、「自分がその商品でいい思いをした」という経験を載せることはあると思います。確かな効果を自分が実験台となって立証するというのは、字面だと涙を誘いますね。
しかし、商品を扱う際は必ず自分が「その商品でいい思いをした」という経験をせねばならないのでしょうか。その辺りの是非を話しましょう。
体験はあった方がいいけれど
必須ではなく選択科目に過ぎない
扱う商品でいい経験をしたことがセールスの上で武器となることは確かです。開運グッズさえも武器として真偽の怪しい「喜びの声」を書いているのですから。しかし、開運グッズのように捏造してでも体験を交ぜなければ売れないのかと言われますと、肯定しかねます。というか捏造したらそこで商売終了です。
説得力を付ける為、商品に関する己の「いい経験」を載せるのは戦略上大いに有効なのですが、扱う商品のすべてを自分が体験するのは物理的に不可能ではないでしょうか。大多数の男性はブラジャーの体験談など書けませんし、大多数のお年寄りにライトノベルの書評など困難です。少し考えればどうしても自分には体験できない分野など幾らでも思い浮かぶでしょう。
そう考えると、体験なしで売るなというのはいささか暴論に過ぎます。どうしても体験を補いたいならば、外注でレビューを依頼する等幾らでも方法はありますので、一人で塞ぎ込む道理はありません。現実性や説得力は商品での「いい経験」が無くとも取り返せます。
宣伝の世界でいうならCMプランナー
商品の宣伝において大先輩となるのがテレビCM業界なので、CMから考えてみましょう。CMで起用されている人が実際に商品を愛用しているかというと、決してそうではありません。もしそうならブルース・ウィリスは何台ミラ・イースを所持すればいいのでしょうか。
彼はただミラ・イースのイメージキャラクターとして起用されただけであり、それ以上でもそれ以下でもありません。
アフィリエイターの役割は、CMの内容や出演者を決めるプランナーに近いです。では、プランナーはCMのリアリティ追求などを理由に実践するのでしょうか。それも否です。覚せい剤の危険を説いたACの「キッチンマザー」で考えればすぐ分かるでしょう。
プランナーの母親が薬物中毒になったとかプランナーが薬物中毒であるとか、そういった話があったら今頃出回っています。CMプランナーに求められるのは商品のレビューではなく、訴求力の高い伝え方なのです。
大事なのは体験よりも情報選定
読者のためになる情報とは
物販アフィリエイトで報酬を貰うには成約してもらうことが大原則です。その為には、「買おう!」と思わせる文章を載せる必要があるのですが、どういった文章が購買意欲をかき立てるのでしょう。
それは「読者の為になる情報」です。売り込むにあたってペルソナ(仮想客)を詳細に決め、それに則って疑問を予測し先回りして払拭すれば、商品紹介は非常に分かりやすくなるでしょう。
ペルソナなど本格的なマーケティング技法を使わなくても、商品についてのレビューを善悪問わず集めて見やすく整理するだけで読者からの印象は上がります。あちこちレビューを見て回る手間を省いていますからね。
ペルソナ設定があれば、出てくるであろう疑問に則ってレビューや比較をまとめて記事の質を上げられるので、マーケティング技法は無駄になりません。どのみち疑問に寄り添う姿勢が問われてきます。
どうしても駄目なら外注
なかなか書き方が決まらない商品もあると思います。よく言われるのが「女性向けの商品」ですね。美容をはじめ、アクセサリーやボーイズラブ作品など男性より女性のシェアが圧倒的に多い分野はアフィリエイターにとって頭痛の種です。なにせ実践者の9割は男性ですから。
女性の目線やセンスが必要となった場合は外注と言う手段があります。女性限定で依頼を出して性差を補うのも立派な戦術です。決して性差別ではありません。ただ、稼ぐ戦略等は、自分で建てないといけないので、あくまでも記事のみをお願いする場合に限りますね。
情報商材では成功体験が必須
ここまでは物販アフィリエイトの話で、情報商材のアフィリエイトになると事情が変わってきます。情報商材を売り出す際は、自分が対象の商材を実践せねばなりません。信用が命ですからね。
信用云々よりも、情報商材を売り込む為の解説・特典・アフターサポートは自分の体験に裏打ちされてようやく実現します。そもそも情報商材は実際に買うまで内容が分からず、買わずにレビューすることは不可能ですからね。実際に買っていない情報商材の報酬は1円に固定される制度もありますので、情報商材のアフィリエイトはまず自分が実験台になることが前提です。
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