成約を導く具体的な知恵・ペルソナマーケティング
物販のアフィリエイトというのは売買契約が結ばれなければ報酬が1円も出ない難儀な「商売」です。極端に言えば多くの人に読まれる人気ブログになっても成約が取れなければ無収入なのですよ。
ところで、アフィリエイトをするにあたってお客様の層、つまりターゲットは決めていますか?サイトやブログに書くキーワードも大事ですが、商品のターゲットを絞り込んでおくのも非常に大事な作業なのです。なにしろ、「商売」ですから。
物には購買層がある
宣伝塔としては先輩となるテレビCM業界は起用する人間から購買するターゲットを絞っています。男性向け洗顔料「OXY」ならニキビの気になる男子中高生、入れ歯接着剤「タフグリップ」なら入れ歯のグラグラに悩むお年寄りを中心に出します。生理用品「サラサーティ」なんて男性を出す余地がありません。
これは同年代の視聴者から共感を得るための立派な宣伝手法です。アフィリエイトもこれに倣い、絞ったターゲットと相似率の高い読者から「自分にピッタリ!」の感情を勝ち取るべきです。
客の目的から絞る
「このジャンルの代表になる!」という野望が無い限りは、見込み客の目的を絞りに絞るのが原則です。八方美人では結局誰も振り向きません。
例えば「ゲーム」だけでも、ひとくちに「ファミコン」で済ませられるほど狭い世界ではなく、色々と限定しなくてはならない箇所が出てきます。
媒体(据置機・携帯機・スマホ)、スケール(じっくり・さくっと)、ジャンル(アクション・パズル・ロープレなど)と様々な要素が絡んでいますね。
「休日にじっくり取り組む据置機のロープレ」と「空いた時間にさくっと楽しめるパズル」では紹介するゲームはまるで違います。そして紹介するゲームが変われば使うキーワードも変わります。
仮想客「ペルソナ」の設定
ペルソナとは
ここから本題となるマーケティング技法の「ペルソナ」についてお話ししましょう。ゲームタイトルではありません。「ペルソナ」とは「仮面」を意味しており、心理学用語「パーソナリティ」の語源にもなっています。
マーケティングの分野では「仮想客」とも呼ばれ、セールスの方向性を固める為に予め決めておくものです。かなり本格的なマーケティングの知恵になりますが、物販アフィリエイトは「商売」なので成功させるうえで必須です。
「客の想像などして何の意味がある」と思われるかも知れませんが、固めた「仮想客」に向けたセールスで、実際に近似の客から「自分の為の商品だ」と思ってもらう効果があります。これがないと成約率は上がりません。
ペルソナは詳細に決める
ペルソナの設定は年齢と性別だけ決めても不十分で、かなり詳細に設定する必要があります。「年齢」「性別」「悩み」「望み」までは決めておきましょう。実際のペルソナ設定はさらに「職業」「所得」「配偶者と子供」など多くの項目を決めることになるのですが、簡単な解説なのでこの位にします。
さて、「21歳男性」「英語が出来ないのが悩み」「日本のゲームには飽きた、洋ゲーがしたい」とまで設定しましょうか。そうなると選べるキーワードがハッキリと浮かんできますね。
「洋ゲー 英語 出来ない」「難易度 洋ゲー並」「男子大学生 洋ゲー 英語初心者」と、他と被りにくいキーワードが見つかると思います。もっと詳細にペルソナを設定していれば本当に被りようのない完璧なキーワードが出ることでしょう。
ここまで的を絞って大丈夫なのかとお疑いでしょうが、ニッチかという程絞り込まないと「自分の為にある」と思う読者が出ません。それに、幾つもの単語で検索することも珍しくありませんし。
悩みの解決や望みを叶えるといった欲求(ウォンツといいます)に合致すれば成約に導くことが出来ます。アクセスが少なくても成約率が高ければ結果的に報酬額は多くなるのです。
ペルソナのウォンツに寄り添う思考
ペルソナを設定したら、特にウォンツの面でなりきってイメージしてください。「日本のゲームには気概ってのが無くてほとほと飽きちまった。スタッフの本気が伝わる洋ゲーがしたい。しかし英語は読めねえ。それでもなんとか洋ゲーを人並みに楽しみてえ!」ぐらいにはなりきってセールスページの文章を考えましょう。
目的は「まさに自分の為だ」と思ってもらうことなので、最低限「俺にはこんな悩みがある。けれどこの商品が解決してくれる!」という気持ちにはなりきって書いてください。
何度も言いますが「自分の為」と思ってもらうと成約に繋がりやすいです。成約率が高ければ、10倍のアクセス数を誇るサイトと遜色ない稼ぎさえ実現します。設定したペルソナのウォンツ、特に回避や解決をしたい悩みに寄り添ったセールストークを心がけましょう。