物販アフィリエイトで結果が出やすい案件と失敗しやすい案件
アフィリエイターは広告主にとっての労働力となります。しかし、需要などの問題で売り上げの期待できない商品の広告まで引き受けるほどお人好しである必要はありません。商売であって慈善事業ではないのですから。
そこで、結果の出やすい案件として「需要が絶えない」かつ「それなりに高価」なものをご紹介しましょう。ただ、少ない労力で簡単に結果が出る訳ではありません。マーケットやライバルのリサーチといった売るための努力はどの案件でも必須です。
成果がでやすい案件テーマ
基礎化粧品
需要が絶えず、それでいて高価な案件と言えば、化粧品です。子供でもない限りほとんどの女性は外出の際に化粧をします。金銭的・時間的都合で化粧をしない女性も一部では見受けられますが、大多数の女性が化粧をすることをマナーとして行っています。「化粧が要らない女性なんかいません!」
一口に化粧と言いましても、具体的にどうするかは全く別々です。化粧品で1ジャンルと見做していいほど範囲は広く、化粧品だと呼びかけたところで客は集まりません。「ニキビケア」「保湿肌」「プルプル唇」などと用途や目標によって記事の方向性はガラリと変わってきます。キーワード選定やセールストークでミスマッチを起こさないようにしましょう。
扱う商品は大手メーカーから選びます。在庫の蓄えが十分にあり、売り切れからの広告停止で強制終了させられるリスクが少ないです。
シニア向けサプリメント
今後の需要増大を見越した選択です。ネットショッピングをする(出来る)年代がどんどん年を取っていくためです。そもそも現在進行形でネットショッピングをしているお年寄り世代も存在しますし。
化粧品と同じく用途は様々です。扱う商品の狙いを把握し、訴求する層を絞って記事を書きましょう。現在は発展途上にある市場ですが、その分競合の少なさから検索上位が取りやすいです。
豊胸ビジネス
豊胸に憧れる女性は多いものです。憧れを通り越して拘っている女性でもまだ多いです。やれ下着だのやれサプリだのやれ器具だのありますが、豊胸という目的は変わらないので繰り返しによって記事の傾向を掴めるのではないかと思います。
何のために豊胸するのかという違いはありますが。比較的狭い目的と保障された需要、そして高い報酬が特徴となります。手術未満、しかし改造以上の単価で動いていますので、自然と報酬も高まる訳です。
パイの取り合いが激化しているのか広告主の方々も必死で、「成果全承認」という破格の条件がASPに載っていることさえあります。血眼のライバルも多い市場ですが、スモールキーワードを巧みに組み合わせて検索上位に食い込む作戦が効果的に働きますので、キーワード選定に自信があれば挑戦する価値はスイカ大です。
あまり人に言えない女子の悩み
女子の身体的な悩みには他人への相談がはばかられるものがございます。おシモの悩みです。デリケートエリアでの問題事を口外する相手は医師か薬剤師か信頼できる人ぐらいのものです。寧ろ、その目的での通院さえ肝の据わった選択と言えます。
なので、ネットでこっそり解決策を探る訳ですね。人と顔を合わせず商品だけ買える事からすべてネットで済ませる場合が多いです。従って成約率も安定しています。
とても人に言えない男子の悩み
おシモの悩みは男性も抱えています。原理や攻略法などは女性向けの場合と大差ないですが、「増大ビジネス」は豊胸ビジネスの要素が若干混ざりますね。性器の悩みは必要性によりますが切実に考えている人は一定数存在し、解決への資金もかかります。
先に挙げた4つと決定的に違うのは、アフィリエイターの層に近いという点です。アフィリエイターは9割が男性で世代的にも若手が多いのですが、儲かる案件が女性向けに偏っているため、悩みに寄り添った記事を完全に書くには外注に頼るほかありません。
その点、これらの男性向け案件は同じ男として悩みを共有しやすく記事の訴求力が高まりやすいといえるでしょう。
ちなみに、女子の悩みでもそうなのですが、おシモの悩みに関する商品を郵送で届ける際、特徴のない段ボールに入れたり商品カテゴリを大雑把にしたりして中身を判りにくくするカモフラージュが施される場合が多いです。包装に関しても明記するといい場合があるかもしれません。
結果の出にくい案件
光があれば影があり、結果を出しやすい案件があれば逆に出づらい案件もあります。うっかり踏むと最悪の場合サイト自体作り直さねばならず多くの時間を無駄にしますので、可能であれば避けたいものです。
損をする案件で共通しているのは「すぐASPから去ってしまう事」です。理由は様々ですが、主な理由は以下の3つでしょう。
LP(ランディングページ)がない
LPとは商品を売る上で名刺の役割を果たすサイトです。デザインがダサいのは百歩譲って許したとしても、LPを置いていない広告主は論外とみていいでしょう。LPのない広告主は挨拶の出来ない人と一緒です。
この手の広告主は軽い気持ちでASPに案件として載せていますので、撤回するのも早いです。移り気なものです。
LPの内容が犯罪臭い
LPがあっても安心してはいけません。甘い言葉で引っ掛けようとする「蛇」にもLPは作れます。詐欺や薬事法違反であることを隠してASPに載せ、知らない間に犯罪の片棒を担がせようとする広告主も存在します。
現時点でアフィリエイターがその手の共謀罪により逮捕された事例はありませんが、法の中でも変化の激しい薬事法によっては今後逮捕される事例が出るかもしれません。自分でLPや広告主そのものを確認し、詐欺や薬事法違反を疑う案件には手を出さないようにしましょう。
マイナー商品
アフィリエイターは売り込む役割こそありますが、商品の売り上げを爆発的に上げる力はありません。況や、売れる見込みのない商品を救うことなど不可能です。商売の神ではありません。
ゆえに、こぞってネームバリューで有利な大手メーカーの商品をアフィリエイトするのです。大手の後塵を拝するマイナー商品の広告主は、無力感からか早々とASPより去ってしまいます。
ただ、ネームバリューはなくとも累計売り上げや実際の効果など有力な判断基準をキャッチコピーとして採用している商品は売り込む余地があります。コツコツ真面目にやっている広告主ならば売り上げ向上に貢献することは十分可能なので、一概にマイナー商品が売れないとも言い切れません。
キーワード選定:商品名は避けるべき理由
最後にキーワード選定のことをお話しします。個人的な意見なのですが、物販アフィリの戦略でビッグキーワード、特に商品の名前自体で検索上位を狙うのはどうなのかという話です。
買われなければ意味がない
例えば、その商品が口コミでどういった評判なのかを比較したサイトを作り、そこにアフィリリンクを仕掛けたとします。当然、検索キーワードは「(商品名) 口コミ」を想定していますので、口コミの具合を調べたい人が次々とアクセスしてきます。しかし、最初からそれを調べたくて来ている訳ではありません。
口コミを調べるには商品の存在を知っていなくてはなりません。商品の存在を知るのは大抵大きな括りの比較サイトなどです。「何かないかな」→「こんなものがあるのか」→「評判はどうだろう」というプロセスを経てサイトを見に来たのです。
ここで勘違いしないで頂きたいのは、買いに来たわけではないということです。ただ口コミを調べに来ただけで、購買意欲はまた別の問題です。そもそも、商品を見つけるプロセスで別のものに目を付けた時点で来ませんし。
SEO対策合戦がつらくなるだけ
売れている商品であれば購買意欲がどうであれ数引き込めばカバーできます。そのためのSEO対策なのですが、同じことを考える人は多いもので、商品名での検索上位を賭けた大戦争に必ず巻き込まれます。
力のあるアフィリエイターのみが検索上位を独占するのは目に見えていますので、商品名を使ったビッグキーワード戦略は避けた方が賢明でしょう。昨今は広告主の方から商標によるビッグキーワード戦略を避けるよう勧める事もあります。
スモールキーワードで脇を固めるか、悩み解決目的の検索キーワードを狙うかした方がいい結果を出しやすいです。